マイケル・ジアッキーノ
 Michael Giacchino

Date of Birth: 1967/10/10
Place of Birth: Riverside, New Jersey, USA
Mini Biography:
At the age of 10, Giacchino spent the majority of his time split between the movie theatre and his basement, where he made many 8mm stop motion animated films, using his brother's ping pong table as a sound stage for his miniature movie sets. His favorite part of the process was actually finding music to put to these films. His boyhood fascination of movies led him to film school at the School of Visual Arts in New York City where he majored in film production with a minor in history. Upon graduating from SVA, he began composition studies at the Juilliard School at Lincoln Center while working day jobs in both Universal and Disney's New York publicity offices. Two years later, he was transferred to Disney Studios in LA to work in their features publicity department. While working that job, he was also enrolled in the UCLA film-scoring program. During that time, he accepted a job offer with Disney Interactive as an assistant producer, managing and producing titles for the division, all the while spending evenings and weekends practicing. In early 1997, he was approached by DreamWorks to score their flagship PlayStation video game based on "The Lost World". It was the first original live orchestral score written for a PlayStation console game and was recorded with the members of the Seattle Symphony. He has gone on to compose many orchestral scores for DreamWorks Interactive, including the highly successful "Medal Of Honor" series, a World War II simulation game created by Steven Spielberg. The producers of the ABC series "Alias" contacted him to score the show because they themselves were fans of the games he had worked on. "Alias", in turn, became a gateway of sorts, for his work with Pixar on "The Incredibles".

Official website of Michael Giacchino: http://www.michaelgiacchino.com/

 


Mr.インクレディブル THE INCREDIBLES

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ティム・シモネック
Conducted by TIM SIMONEC

(米Walt Disney / 61100-7)

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2004年製作のアメリカ映画。「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「ファイディング・ニモ」等のピクサー製作によるフルCGアニメ。監督・脚本は「いじわる家族といたずらドッグ」(1987)「(TV)新・世にも不思議なアメージング・ストーリー5」(1988)「アイアン・ジャイアント」(1999)等のブラッド・バード。声の出演はクレイグ・T・ネルソン(Mr.インクレディブル/劇場公開版日本語吹替は三浦友和)、ホリー・ハンター(インクレディブル夫人/同、黒木 瞳)、サラ・ヴォーウェル(ヴァイオレット/綾瀬はるか)、スペンサー・フォックス(ダッシュ/海鋒拓也)、エリザベス・ペーニャ(ミラージュ/渡辺美佐)、ブラッド・バード(エドナ・モード/後藤哲夫)、サミュエル・L・ジャクソン(フロゾン/斉藤志郎)、ジェイソン・リー(シンドローム/宮迫博之)、他。撮影はアンドリュー・ジメネズ、パトリック・リンとジャネット・ルクロイ。過去に世界の危機を何度も救ってきたが、その破壊力が問題視されてスーパー・ヒーローとしての活動を禁止され、今では正体を隠し一般市民として暮らしているMr.インクレディブル。同じくスーパーパワーを持つ彼の妻や子供たちも、不満や悩みを抱えながら生活を送っていた。ところが、元スーパー・ヒーローたちが次々と行方不明になる事件が発生、インクレディブル一家にも陰謀の影が迫る……。

この映画のスコアに監督のブラッド・バードが希望したのは「1960年代のスーパー・ヒーロー/スーパー・スパイ映画の音楽、つまり、正統派シンフォニック・フィルム・スコアの規模とエモーショナルな広がりをもった音楽をジャズとロックのフィルターを通して表現したもの」だった。予告編ではジョン・バリー作曲の「女王陛下の007」のメインタイトルが使用され、当初バリー自身が作曲の依頼を受けてプロモ曲を提供していたが、最終的に彼は降板し、アメリカの新進気鋭マイケル・ジアッキーノが担当することになった。ジアッキーノはドリームワークス・インタラクティブ製作のビデオゲーム「The Lost World」「Medal of Honor」等にフル・オーケストラによるアンダースコアを作曲したことで注目され、NHK BSでも放映された「(TV)エイリアス 2重スパイの女」のスコアで頭角を現した若手作曲家。ここでは、冒頭の「The Glory Days」から「007」調のアップビートなメイン・テーマを展開。「Mr.Huph Will See You Now」「Bob Vs. The Omnidroid」「New and Improved」「Kronos Unveiled」「Lithe or Death」等は、ジョン・バリーのスパイ映画スコアに少しダニー・エルフマンを加えたようなダークなサスペンス音楽。「Life's Incredible Again」はクールなビッグバンド・ジャズ。「Missile Lock」「100 Mile Dash」「Escaping Nomanisan」等はダイナミックなサスペンス・アクション音楽。ヒロイックな「A Whole Family of Supers」も良い。エンド・クレジットの「The Incredits」もジャズ・ベース。1960年代のタッチを再現するために、録音も完全にアナログ・ベースで行われたという。最近のフルCGアニメ大作にありがちなオーケストラ+シンセサイザーの“Wall to Wall”なスコアとは明らかに異なる新鮮さがある。
(2004年12月)

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M:i:III MISSION: IMPOSSIBLE III

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ティム・シモネック
Conducted by TIM SIMONEC

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Varese Sarabande / 302 066 733 2)

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2006年製作のアメリカ映画。監督は「フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白」(1992)「アルマゲドン」(1998)等の脚本や、「(TV)フェリシティの青春」(1998〜2002)「(TV)エイリアス/2重スパイの女」(2001〜2002)「(TV)LOST」(2004〜2005)といったヒットTVシリーズの製作総指揮を手がけたJ・J・エイブラムス。出演はトム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、ビリー・クラダップ、ミシェル・モナハン、ジョナサン・リス=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、マギー・Q、サイモン・ペッグ、エディー・マーサン、ローレンス・フィッシュバーン、バハール・スーメク、ジェフ・チェイス他。脚本はJ・J・エイブラムス、アレックス・カーツマンとロベルト・オーチー。撮影はダニエル・ミンデル。ブルース・ゲラー製作のTVシリーズ「スパイ大作戦」の劇場映画版シリーズ第3作。最前線から引退し、フィアンセのジュリア(モナハン)と静かな生活を送っていたイーサン・ハント(クルーズ)は、冷酷な国際武器ディーラー、オウェン・デイヴィアン(ホフマン)に拉致されたエージェントのリンゼイ(ラッセル)を救出するため、呼び戻されるが……。

音楽はJ・J・エイブラムス製作の「(TV)エイリアス/2重スパイの女」「(TV)LOST」を手がけているマイケル・ジアッキーノ。オーケストラを派手に鳴らしたパワフルなアクション・スコアを展開。冒頭の「Mission Impossible Theme」は、ラロ・シフリン作曲の有名な「(TV)スパイ大作戦」のテーマで、ケレン味たっぷりの華麗なアレンジメントがかっこいい。「Factory Rescue」は、シフリン作曲の「The Plot」の主題を織り込んだサスペンス音楽で、過去のTVシリーズのファンはニヤリとさせられる。「Evacuation」「Helluvacopter Chase」等はハイテンションなサスペンスアクション音楽。「Special Agent Lindsey Farris」は、一転して繊細でややセンチメンタルなタッチ。「Ethan and Julia」はイーサンとジュリアのラブ・テーマ。「Humpty Dumpty Sat On a Wall」はミリタリスティックなサスペンス音楽。「Masking Agent」「See You In the Sewer」は、シフリン作曲の主題を織り込んだサスペンス。後半は「Bridge Battle」「Davian Gets the Girl」「IMF Escape」「The Chutist」「Hunting for Jules」「World's Worst Last 4 Minutes to Live」と、ダイナミックでパワフルなアクション・スコアが連続するが、明確な主題のない激しい音楽が延々と続くのでやや単調になる(映像とは独立した音楽として聴いた場合だが)。「Reparations」は、ジェントルなラブ・テーマのリプライズ。ラストの「Schifrin & Variations」は、シフリンの「スパイ大作戦」のテーマのバリエーションで締めくくる。
(2006年6月)

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スピード・レーサー SPEED RACER

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ティム・シモネック
Conducted by TIM SIMONEC

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Varese Sarabande / 302 066 898 2)

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2008年製作のアメリカ映画。監督・脚本は「バウンド」(1996)「マトリックス」(1999)「マトリックス レボリューションズ」(2003)「マトリックス リローデッド」(2003)等のアンディ・ウォシャウスキーラリー・ウォシャウスキーウォシャウスキー兄弟)。出演はエミール・ハーシュ、クリスティーナ・リッチ、マシュー・フォックス、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、キック・ガリー、ポーリー・リット、ロジャー・アラム、RAIN(ピ)、真田広之、リチャード・ラウンドトゥリー、ベンノ・フュルマン、スコット・ポーター、レイフ・ハーフォース、ユ・ナン、伊川東吾、他。撮影はデヴィッド・タッターサル。製作にジョエル・シルヴァーが参加している。竜の子プロダクション制作・吉田竜夫原作のアニメ「マッハGoGoGo」の実写映画化。このアニメはアメリカで「Speed Racer」のタイトルでTV放送されており、ウォシャウスキー兄弟も大ファンで映画化を希望していたという。カー・レーサーになるために生まれてきたスピード・レーサー(ハーシュ)は、巨大企業ロイヤルトン・インダストリーズのオーナー、アーノルド・ロイヤルトン(アラム)からの高額で魅力的なオファーを断ったことで、ロイヤルトンの怒りを買う。愛する家族とカー・レーシングを救うため、スピードは正体不明のレーサーX(フォックス)と手を組み、クロスカントリー・レース“クルーシブル”に挑む……。ビデオ・ゲームのような極彩色のキッチュな世界観を、ウォシャウスキー兄弟は何の迷いもなく確信を持って描ききっており、子供向けの単純なストーリーの娯楽映画にもかかわらず、作家性を感じさせる。クライマックスとなる大がかりなカー・レースが2つあり、2時間15分はさすがに長く感じられるが、最後までテンションを維持している演出力はさすがと言える。

ウォシャウスキー兄弟監督作品の音楽は、「バウンド」「マトリックス」シリーズをドン・デイヴィスが手がけているが、この「スピード・レーサー」マイケル・ジアッキーノが担当。全編がリズミックで激しいアクション音楽の連続で、アニメの実写映画化らしい明るいタッチのスコア。「I Am Speed」は、短いファンファーレ風のスピードの主題。「World's Best Autopia」は、明るく躍動的な曲。「Thunderhead」は、リズミックでスリリング。「Tragic Story of Rex Racer」は、レース中に事故死したスピードの兄で伝説的な名レーサー、レックス(ポーター)の主題で、幻想的な女声を織り込んだミステリアスなタッチ。「Vroom and Board」は、ドラマティックなタッチで、中盤はコミカル。「World's Worst Road Rage」「True Heart of Racing」「Casa Cristo」「Taejo Turns Trixie」等は、ダイナミックでスリリングな曲。「Racing's In Our Blood」「He Ain't Heavy」は、ジェントルなタッチ。「End of the First Leg」は、幻想的でミステリアス。「The Maltese Ice Cave」「Grand Ol' Prix」は、クライマックスのレース・シーンでのビジーでダイナミックなアクション音楽。「Go Speed, Go!」「32 Hours」「Reboot」等のアクション音楽では、オリジナルの日本版アニメの主題歌「マッハ ゴー・ゴー・ゴー」(作曲:越部信義/作詞:吉田竜夫)の主題が引用されているが、この曲は日本版アニメがアメリカでTV放映された時にも英語の歌詞により流用されており、アメリカのファンにとってもお馴染みの主題。「Let Us Drink Milk」も、日本版主題歌の主題を織り込んだヒロイックなクロージング。ラストの「Speed Racer」では、日本版主題歌が新たなアレンジメントにより再現されており、日本語の歌詞まで一部サンプリングされている。ジアッキーノは、子供の頃にTV放映されていた「Speed Racer」のファンで、越部信義作曲の主題歌は、彼が作曲家になるインスピレーションとなった曲の1つだったらしく、越部作曲のアンダースコアまで克明に記憶しているという。このCDのライナーノーツでは、ジアッキーノが越部氏への謝意を熱く語っている。

越部信義は、1933年8月21日東京生まれの作曲家で、1957年に東京藝術大学作曲科を卒業、『おもちゃのチャチャチャ』『あさいちばんはやいのは』『いっぴきでもサンマ』等の童謡や、「鉄人28号」「パーマン」「マッハGoGoGo」「サザエさん」「昆虫物語 みなしごハッチ」「ドラえもん」等のTVアニメの主題歌を作曲している。
(2008年6月)

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スター・トレック STAR TREK

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ティム・シモネック
Conducted by TIM SIMONEC

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団、ペイジ・LA・スタジオ・ヴォイシーズ
Performed by the Hollywood Studio Orchestra, Page LA Studio Voices

(米Varese Sarabande / 302 066 966 2)

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2009年製作のアメリカ映画。監督は「(TV)エイリアス/2重スパイの女」(2001〜)「(TV)LOST」(2004〜)「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008)等を製作し、「M:i:III」(2006)で監督を手がけたJ・J・エイブラムス。出演はクリス・パイン、ザカリー・クイント、レナード・ニモイ、エリック・バナ、ブルース・グリーンウッド、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、ジョン・チョー、アントン・イェルチン、ベン・クロス、ウィノナ・ライダー、クリス・ヘムズワース、ジェニファー・モリソン、レイチェル・ニコルズ、ファラン・タヒール、クリフトン・コリンズ・Jr、ジミー・ベネット、ジェイコブ・コーガン他。脚本はロベルト・オーチーとアレックス・カーツマン、撮影はダニエル・ミンデル。

オリジナルのTVシリーズ「(TV)スター・トレック/宇宙大作戦(Star Trek)」(1966〜1969)に登場するキャラクターたちの青年期に焦点を当て、宇宙での冒険を通して彼らが成長していく姿を描く。この人気シリーズは、TV版が「(TV)新スター・トレック(Star Trek: The Next Generation)」(1987〜1994)「(TV)スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン(Star Trek: Deep Space Nine)」(1993〜1999)「(TV)スター・トレック/ヴォイジャー(Star Trek: Voyager)」(1995〜2001)「(TV)スター・トレック エンタープライズ(Enterprise)」(2001〜2005)と第5弾まで製作され、劇場映画版は「スター・トレック(Star Trek: The Motion Picture)」(1979)「スター・トレック2/カーンの逆襲(Star Trek: The Wrath of Khan)」(1982)「スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!(Star Trek III: The Search for Spock)」(1984)「故郷への長い道/スター・トレック4(Star Trek IV: The Voyage Home)」(1986)「スター・トレック5/新たなる未知へ(Star Trek V: The Final Frontier)」(1989)「スター・トレックVI/未知の世界(Star Trek VI: The Undiscovered Country)」(1991)「ジェネレーションズ/STAR TREK(Star Trek: Generations)」(1994)「ファースト・コンタクト/STAR TREK(Star Trek: First Contact)」(1996)「スター・トレック/叛乱(Star Trek: Insurrection)」(1998)「ネメシス/S.T.X.(Star Trek: Nemesis)」(2002)と、全10作品が過去に製作されている。今回の映画版は7年ぶりの新作で、原点に回帰し、全米では旧作のファンだけでなく新しい観客層も取り込む大ヒットとなった。監督のJ・J・エイブラムスは特にこのシリーズのファンではなかったと述べているが、スポック役のレナード・ニモイの起用を含めてオリジナルへのこだわりが随所に織り込まれており、ファンにとっては楽しい。かつてのキャラクターたちの若き日を演じるキャスト陣もなかなかはまっている(特にスポック、マッコイとスコッティ)。オリジナルのTVシリーズでクリスティン・チャペルを演じ、クリエーターのジーン・ロッデンベリー夫人でもあったメイジェル・バレットがコンピューターの声を演じているが、彼女はその収録後間もなく亡くなっている。

音楽は、J・J・エイブラムス「(TV)エイリアス/2重スパイの女」「(TV)LOST」「M:i:III」「クローバーフィールド/HAKAISHA」等でも組んでいるマイケル・ジアッキーノ。冒頭の「Star Trek」は、ストイックでヒロイックなメインの主題で、この主題はスコア全体を通して何度も登場する。「Nailin' the Kelvin」は、ビジーなアクション音楽。「Labor of Love」は、ジェントルで荘厳な曲。「Hella Bar Talk」「Enterprising Young Men」では、メインの主題が明確な形で演奏される。「Nero Sighted」「Nice To Meld You」「Run and Shoot Offense」等は、ダイナミックなサスペンス・アクション音楽。「Nero Death Experience」は、コーラスをフィーチャーしたドラマティックなアクション音楽。「Nero Fiddles, Narada Burns」「Back From Black」「That New Car Smell」でも、メインの主題が様々なアレンジメントで繰り返される。「To Boldly Go」は、アレクサンダー・カレッジ作曲のオリジナルTVシリーズのメインテーマで、映画ではレナード・ニモイによる「Space, the final frontier. These are the voyages of the starship Enterprise. Its 5-year mission: to explore strange new worlds, to seek out new life and new civilizations, to boldly go where no man has gone before.」という有名なナレーションがかぶさる。ラストの「End Credits」は、オリジナルのメインテーマを含む様々な主題がメドレーで展開するエンドクレジット。
(2009年6月)

= 2010年6月追記 =

米Varese Sarabandeレーベルの「CD Club」の1枚として、1時間以上の未発表曲を追加収録したCD2枚組のコンプリートスコアCD「The Deluxe Edition」がリリースされている。収録曲は以下の通り。5000枚限定プレス。

STAR TREK: The Deluxe Edition
Composed by MICHAEL GIACCHINO
Conducted by TIM SIMONEC
(米Varese Sarabande / VCL 0410 1108)

★TOWER.JPで購入

Disc One

1. Star Trek (2:26)
2. Narada Boom (2:51)
3. Hack To the Future (1:23)
4. Nailin' the Kelvin (2:10)
5. Labor of Love (2:44)
6. Main Title (:46)
7. Head To Heart Conversation (1:08)
8. One Proud Mother (1:38)
9. Hella Bar Talk (1:55)
10. The Flask At Hand (:29)
11. Welcome Back, Spock (1:09)
12. Vulcan Gets a Good Drilling (1:30)
13. Hangar Management (2:46)
14. Enterprising Young Men (3:05)
15. Flying Into a Trphlthdl (3:24)
16. Nero Sighted (3:23)
17. Matter? I Barely Know Her! (2:05)
18. Jehosafats (3:03)
19. Chutes and Matter (3:23)
20. A Whole In My Hearth (:56)
21. I've Fallen and I Can't Beam Up! (1:51)
22. Spock Goes Spelunking (1:28)
23. An Endangered Species (3:10)
24. Galaxy's Worst Sushi Bar (2:14)
25. Mandatory Leave of Absence (1:19)
26. Dad's Route To School (:34)
27. Frozen Dinner (1:30)
28. You Snowin' Me? (:50)

Disc Two

1. Nice To Meld You (3:14)
2. Hail To the Chief (:52)
3. I Gotta Beam Me (2:02)
4. Scotty's Tanked (1:37)
5. What's With You? (2:12)
6. Either Way, Someone's Going Down (2:44)
7. Trekking Down the Narada (2:31)
8. Run and Shoot Offense (2:03)
9. Does It Still McFly? (2:02)
10. Nero Death Experience* (5:38)
11. Nero Fiddles, Narada Burns (2:28)
12. Black Holes Have a Lot of Pull (:55)
13. Back From Black (:57)
14. That New Car Smell (4:46)
15. To Boldly Go* (:26)
16. End Credits* (9:11)

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カールじいさんの空飛ぶ家 UP

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ティム・シモネック、C・マーシャル・ボーウェン三世
Conducted by TIM SIMONEC, C. MARSHALL BOWEN,III

(米Disney=Intrada / D001372702)

 ★TOWER.JPで購入

2009年製作のアメリカ映画。監督は「モンスターズ・インク」(2001)等のピート・ドクター(共同監督:ボブ・ピーターソン)。声の出演はエドワード・アズナー、ジョーダン・ナガイ、ボブ・ピーターソン、クリストファー・プラマー、デルロイ・リンドー、ジェローム・ランフト、ジョン・ラッツェンバーガー、デヴィッド・ケイ、エリー・ドクター、ジェレミー・レアリー他。ピート・ドクター、ボブ・ピーターソンとトーマス・マッカーシーの原案を基にボブ・ピーターソンとピート・ドクターが脚本を執筆。製作総指揮はジョン・ラセターとアンドリュー・スタントン。ディズニー・ピクサー製作のCGアニメーション映画で、3D上映された作品。古い一軒家に暮らす老人カール・フレドリックセンは、都市開発の波が押し寄せる中、頑なに家を守り続けてきた。そこは彼にとって、今は亡き最愛の妻エリーとの素敵な思い出に満たされた、かけがえのない場所だった。ついにそこを立ち退かねばならなくなった日の朝、カールは無数の風船を使って家ごと大空へと旅立つ。それは、エリーと約束した伝説の場所“パラダイス・フォール”への大冒険の始まりだった……。主役のカールじいさんの声を「エル・ドラド」(1966)「(TV)事件記者ルー・グラント」(1977〜1982)等のエドワード・アズナー、冒険家チャールズ・マンツの声を「サウンド・オブ・ミュージック」(1964)「トリプルクロス」(1966)「Dr.パルナサスの鏡」(2009)等のクリストファー・プラマーというハリウッドの大ベテラン2人が演じている。2009年度アカデミー賞の作品賞、脚本賞、音響賞(編集)にノミネートされ、長編アニメーション賞と作曲賞を受賞しているほか、同年のゴールデン・グローブのアニメーション作品賞と音楽賞を受賞。

音楽は「Mr.インクレディブル」(2004)「レミーのおいしいレストラン」(2007)「カーズ2」(2011)等のマイケル・ジアッキーノが作曲していおり、上述の通り彼はこのスコアでアカデミー賞、ゴールデン・グローブのほかに英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞も受賞しているが、公開当時サントラはダウンロード販売のみだった。今回米IntradaレーベルとDisneyとのコラボレーションによるシリーズの第一弾として、ようやくCD化されたもの。「Up with Titles」は、ノスタルジックなダンスミュージック風のメインタイトル。「We're in the Club Now」は、ジェントルなタッチのメインの主題で、この主題が全編を通して様々なアレンジメントで何度も繰り返される。「Married Life」は、カールとエリーの結婚生活をフラッシュバック風に描いたシーンでの、明るくジェントルでビタースウィートな曲。「Carl Goes Up」は、躍動的でジェントルなメインの主題のワルツ。「52 Chachki Pickup」「Three Dog Dash」「Escape from Muntz Mountain」は、ダイナミックなアクション音楽。「Paradise Found」も、ジェントルなタッチ。「Walkin' the House」「It's Just a House」は、明るくほのぼのとした曲。「Kevin Break'n」「Up with End Credits」は、軽快なダンスミュージック風の曲。「Canine Conundrum」「The Explorer Motel」は、サスペンス音楽。「The Nickel Tour」は、ロマンティックな曲。「Giving Muntz the Bird」は、明るく軽快な曲。「Stuff We Did」「The Ellie Badge」は、ジェントルなピアノ曲。「Memories Can Weigh You Down」は、躍動的でヒロイックなタッチ。「The Small Mailman Returns」「He's Got the Bird」「Seizing the Spirit of Adventure」は、サスペンスアクション音楽。「The Spirit of Adventure」は、クレイグ・コープランドのヴォーカルによるオールディーズ風の挿入歌。最後に家が空に舞い上がるシーン等のSEをボーナストラックとして収録。ノスタルジックでほのぼのとしたタッチと激しいアクション音楽とを巧みに組み合わせた職人的なスコア。監督のピート・ドクターが「まるでずっとそこに存在していたこの映画のためのスコアをマイケルが空に手を伸ばして掴み取ってきたみたい」と表現したように、映像に完璧にマッチしている。10,000枚限定プレス。

マイケル・ジアッキーノが担当した作品には、
「(未公開)Buffalo Soldiers」(1995)
「(未公開)Legal Deceit」(1997)
「(未公開)No Salida」(1998)
「(未公開/TV)Teen Angel」(1998)
「(未公開)ジョージ(My Brother the Pig)」(1999)
「(未公開)Los Gringos」(1999)
「(未公開/TV)The Others」(1999)
「(未公開)The Trouble with Lou」(2001)
「(TV)センパー・ファイ!海兵隊の誇りを胸に(Semper Fi)」(2001)
「(TV)エイリアス 2重スパイの女(Alias)」(2001〜2006)
「(未公開)Redemption of the Ghost」(2002)
「(未公開)String of the Kite」(2003)
「(未公開/TV)Phenomenon II」(2003)
「(未公開)SIN 凶気の果て(Sin)」(2003)
「Mr.インクレディブル(The Incredibles)」(2004)
「(TV)LOST(Lost)」(2004〜2010)
「(未公開/V)Vowellet: An Essay by Sarah Vowell」(2005)
「(未公開/TV)The Catch」(2005)
「(未公開/TV)Pros and Cons」(2005)
「(TV)マペットのオズの魔法使い(The Muppets' Wizard of Oz)」(2005)
「(未公開/TV)Lost: The Journey」(2005)
「スカイ・ハイ(Sky High)」(2005)
「(未公開)One Man Band」(2005)
「(未公開/TV)Destination Lost」(2005)
「(未公開)The Karateguard」(2005)
「幸せのポートレート(The Family Stone)」(2005)
「(未公開)Looking for Comedy in the Muslim World」(2005)
「(未公開/TV)Lost: Revelation」(2006)
「M:i:III(Mission: Impossible III)」(2006)
「(未公開/TV)Lost: Reckoning」(2006)
「(未公開/TV)What About Brian」(2006)
「(未公開/TV)The Lost Survival Guide」(2006)
「(未公開/TV)Lost: A Tale of Survival」(2006)
「(未公開)Lifted」(2006)
「(未公開/TV)Shorty McShorts' Shorts - Got Your Nose」(2006)
「(未公開/TV)Six Degrees」(2006〜2007)
「(未公開/TV)Lost Survivor Guide」(2007)
「(未公開/TV)Lost: The Answers」(2007)
「レミーのおいしいレストラン(Ratatouille)」(2007)
「(未公開/TV)P.O.V. - The Camden 28」(2007)
「(未公開)グーフィーのホームシアター(How to Hook Up Your Home Theater)」(2007)
「(未公開/TV)Lost: Missing Pieces」(2007)
「(未公開/V)Lost in a Day」(2007)
「(未公開/V)Honor to Victory」(2008)
「(未公開/TV)Lost: Past, Present & Future」(2008)
「クローバーフィールド/HAKAISHA(Cloverfield)」(2008)
「スピード・レーサー(Speed Racer)(2008)
「(TV)FRINGE/フリンジ(Fringe)」(2008〜2013)
「(未公開)Glock」(2009)
「(未公開)Checkmate」(2009)
「(未公開/TV)Lost: Destiny Calls」(2009)
「(未公開)Earth Days」(2009)
「スター・トレック(Star Trek)」(2009)
「(未公開/TV)Lost: The Story of the Oceanic 6」(2009)
「(未公開/TV)Lost: A Journey in Time」(2009)
「カールじいさんの空飛ぶ家(Up)」(2009)
「晴れ ときどき くもり(Partly Cloudy)」(2009)
「マーシャル博士の恐竜ランド(Land of the Lost)」(2009)
「(未公開/V)Dug's Special Mission」(2009)
「(V)ジョージとAJ(George & A.J.)」(2009)
「(未公開/TV)Prep & Landing」(2009)
「(未公開/TV)Lost: Final Chapter」(2010)
「(未公開/TV)The American Experience - Earth Days」(2010)
「(未公開/TV)Lost: The Final Journey」(2010)
「デイ&ナイト(Day & Night)」(2010)
「モールス(Let Me In)」(2010)
「(TV)アンダーカバー(Undercovers - Pilot)」(2010)
「(未公開)Finding Louis」(2010)
「(TV)ウェイン&ラニー クリスマスを守れ!/秘密の指令(Prep & Landing Stocking Stuffer: Operation: Secret Santa)」(2010)
「ネッシーのなみだ(The Ballad of Nessie)」(2011)
「(未公開)Star Tours: The Adventures Continue」(2011)
「SUPER 8/スーパーエイト(Super 8)」(2011)
「カーズ2(Cars 2)」(2011)
「(未公開)恋するモンテカルロ(Monte Carlo)」(2011)
「(未公開)La Luna」(2011)
「50/50 フィフティ・フィフティ(50/50)」(2011)
「(未公開/TV)Prep & Landing: Naughty vs. Nice」(2011)
「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(Mission: Impossible - Ghost Protocol)」(2011)
「ジョン・カーター(John Carter)」(2012)
「(TV)ALCATRAZ/アルカトラズ(Alcatraz)」(2012)
「(未公開/V)Electric Holiday」(2012)
「スター・トレック イントゥ・ダークネス(Star Trek Into Darkness)」(2013)
「(未公開)dress」(2013)
「(未公開/TV)Toy Story of Terror」(2013)
「猿の惑星:新世紀(Dawn of the Planet of the Apes)」(2014)
「(未公開)あなたを見送る7日間(This Is Where I Leave You)」(2014)
「(未公開/TV)Toy Story That Time Forgot」(2014)
「ジュピター(Jupiter Ascending)」(2015)
「トゥモローランド(Tomorrowland)」(2015)
「インサイド・ヘッド(Inside Out)」(2015)
「ジュラシック・ワールド(Jurassic World)」(2015)
「(未公開)Riley's First Date?」(2015)
「ズートピア(Zootopia)」(2016)
「スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)」(2016)
「ドクター・ストレンジ(Doctor Strange)」(2016)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(Rogue One)」(2016)
「(未公開)Tale of the Kite」(2016)
「(未公開)The Book of Henry」(2017)
「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」(2017)
「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(War for the Planet of the Apes)」(2017)
「(未公開)Return to Zootopia」(2017)
「リメンバー・ミー(Coco)」(2017)
「(未公開/V)Tronok Harca vs. Star Wars」(2017)
「ジュラシック・ワールド/炎の王国(Jurassic World: Fallen Kingdom)」(2018)
「(未公開/V)Un Poco Coco」(2018)
「インクレディブル・ファミリー(The Incredibles 2)」(2018)
「(未公開/VG)Lego The Incredibles」(2018)
「(未公開/TV)Star Wars Audio Comics - Star Wars #3」(2018)
「(未公開/TV)Object Invasion - Evade From the Crowd」(2018)
「(未公開)Monster Challenge」(2018)
「(未公開)ホテル・エルロワイヤル(Bad Times at the El Royale)」(2018)
「ジャック・ジャックとエドナおばたん(Auntie Edna)」(2018)
「(未公開/V)Pixar Short Films Collection 3 (segment "Riley's First Date?")」(2018)
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(Spider-Man: Far from Home)」(2019)
「ジョジョ・ラビット(Jojo Rabbit)」(2019)
「(TV)スタートレック ショートトレック(Star Trek: Short Treks - Ephraim and Dot)」(2019)
「(未公開)An American Pickle」(2019)
「すべてが変わった日(Let Him Go)」(2020)
「(未公開/TV)Pixar Popcorn - Chore Day, - The Incredibles Way, - A Day in the Life of the Dead - Cookie Num Num」(2021)
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(Spider-Man: No Way Home)」(2021)
「THE BATMAN−ザ・バットマン−(The Batman)」(2022)
「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(Jurassic World Dominion)」(2022)
「バズ・ライトイヤー(Lightyear)」(2022)
「ソー:ラブ&サンダー(Thor: Love and Thunder)」(2022)
等がある。

また、ビデオゲームの音楽では、
「Gargoyles」(1995)
「Donald Starring in Maui Mallard」(1995)
「The Lost World: Jurassic Park」(1998)
「The Lost World: Chaos Island」(1998)
「Squad Commander」(1998)
「Small Soldiers」(1998)
「T' Ai Fu」(1999)
「Warpath: Jurassic Park」(1999)
「Medal of Honor」(1999)
「Medal of Honor: Underground」(2000)
「Muppet Monster Adventure」(2000)
「Medal of Honor: Allied Assault」(2002)
「Medal of Honor: Frontline」(2002)
「Call of Duty」(2003)
「Secret Weapons Over Normandy」(2003)
「Mercenaries: Playground of Destruction」(2004)
「Alias」(2004)
「Call of Duty: United Offensive」(2004)
「Call of Duty: Finest Hour」(2004)
「The Incredibles」(2004)
「The Incredibles: Rise of the Underminer」(2005)
「Black」(2006)
「Medal of Honor: Airborne」(2007)
「Medal of Honor: Vanguard」(2007)
「Turning Point: Fall of Liberty」(2008)
「Fracture」(2008)
「Star Trek: D・A・C」(2009)
「Up」(2009)
等を担当している。

マイケル・ジアッキーノは、2007年の「レミーのおいしいレストラン」でアカデミー賞の作曲賞にノミネートされ、2009年の「カールじいさんの空飛ぶ家」で同賞、及びゴールデン・グローブの音楽賞、英国アカデミー賞の作曲賞、放送映画批評家協会賞の音楽賞を受賞している他、2004年の「Mr.インクレディブル」で放送映画批評家協会賞の音楽賞にノミネートされ、LA批評家協会賞の音楽賞を受賞している。

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