ジュラシック・ワールド/炎の王国 JURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ルートヴィヒ・ヴィッキ
Conducted by LUDWIG WICKI

(米Back Lot Music / BLM07250)

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2018年製作のアメリカ映画。監督は「永遠のこどもたち」(2007)「インポッシブル」(2012)「(TV)ナイトメア 〜血塗られた秘密〜」(2014)「怪物はささやく」(2016)等のスペイン出身のJ・A・バヨナ(フアン・アントニオ・バヨナ/1975〜)。出演はクリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、レイフ・スポール、ジャスティス・スミス、ダニエラ・ピネダ、ジェームズ・クロムウェル、トビー・ジョーンズ、テッド・レヴィン、ジェフ・ゴールドブラム、B・D・ウォン、ジェラルディン・チャップリン、イザベラ・サーモン、ロバート・エムズ、ピーター・ジェイソン、ケヴィン・レイン他。脚本はデレク・コノリーとコリン・トレヴォロウ。撮影はオスカル・ファウラ。本作の製作総指揮を担当しているスティーヴン・スピルバーグが監督した「ジュラシック・パーク」(1993)「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997)ジョー・ジョンストンが監督した「ジュラシック・パーク III」(2001)コリン・トレヴォロウが監督した「ジュラシック・ワールド 」(2015)に続くシリーズ第5作で、最新のバイオ技術により現代に蘇った恐竜たちが巻き起こす恐怖とパニックを描く。ハイブリッド恐竜“インドミナス・レックス”とT-REXの死闘により崩壊したテーマパーク“ジュラシック・ワールド”が存在するコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島。この島で火山大噴火の予兆が観測され危機的状況が迫る中、人々は恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸けて救い出すかの究極の選択を迫られる。パークの元運用管理者クレア・ディアリング(ハワード)は、恐竜たちを絶滅の危機から救うため、監視員だった恐竜行動学のエキスパート、オーウェン(プラット)に協力を要請し、救出隊を組織して島へ向かう。島に到着したオーウェンは、ずっと気に掛けていたヴェロキラプトルのブルーとの再会を果たす。しかしこの救出作戦の背後には、彼らの知らない恐るべき陰謀が隠されていた……。製作費は約1億7000万ドル、2018年7月時点の全世界興行収入は約12億1426万ドル。

音楽は前作「ジュラシック・ワールド 」(2015)に引き続きマイケル・ジアッキーノ(1967〜)が作曲。「This Title Makes Me Jurassic」は、恐竜の足音のような重厚なイントロが徐々に盛り上がり、ダイナミックでスペクタキュラーなタッチ、コーラスをフィーチャーした主題へと展開。「The Theropod Preservation Society」は、ジェントルな主題から大らかに盛り上がり、1作目の主題がちらっと登場する。「Maisie and the Island」は、静かにジェントルな主題から後半壮大な主題へ。「March of the Wheatley Cavalcade」は、重厚でダイナミックな曲。「Nostalgia-Saurus」は、大らかなタッチから1作目の主題へ。「Lava Land」「Raiders of the Lost Isla Nublar」「How to Pick a Lockwood」「You Can Be So Hard-Headed」「There's Something About Maisie」等は、ダイナミックでパワフルなサスペンスアクション音楽。「Keep Calm and Baryonyx」は、ダークで不気味なサスペンス音楽から後半ダイナミックなアクション音楽へ。「Go with the Pyroclastic Flow」は、コーラスをフィーチャーしたダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Volcano to Death」は、コーラスをフィーチャーしたドラマティックな主題から1作目の主題へ。「Operation Blue Blood」は、パーカッシヴなイントロからジェントルな主題へ。「Jurassic Pillow Talk」は、ミリタリスティックなマーチ調の主題。「Wilting Iris」は、不気味なサスペンス音楽。「Shock and Auction」は、コーラスをフィーチャーしたストイックなタッチのサスペンス音楽。「Thus Begins the Indo-Rapture」「World's Worst Bedtime Storyteller」は、コーラスをフィーチャーしたドラマティックな曲。「Between the Devil and the Deep Blue Free」は、サスペンス調から後半ダイナミックなアクション音楽へ。「Declaration of Indo-Pendence」は、コーラスをフィーチャーしたパーカッシヴでダイナミックなサスペンスアクション音楽。「To Free or Not to Free」は、コーラスをフィーチャーした大らかな主題から1作目の主題へ。「The Neo-Jurassic Age」は、静かにドラマティックでややメランコリックな主題からコーラスをフィーチャーしたドラマティックな主題へ。ラストの「At Jurassic World's End Credits Suite」は、ジョン・ウィリアムス作曲の1作目のメインの主題、コーラスをフィーチャーした大らかな主題、メランコリックな主題、ドラマティックな主題等がメドレーで展開するエンドクレジット組曲。
いかにも「怪獣映画」的なパワフルでダイナミックなアクション音楽が痛快。
(2018年7月)

Michael Giacchino

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