(未公開/TV)LE CHASSEUR DE LA NUIT
(未公開/TV)LA FEMME PRISONNIÈRE

作曲:セルジュ・フランクリン
Composed by SERGE FRANKLIN

指揮:マリオ・クレマン
Conducted by MARIO KLEMENS

演奏:FYSIO交響楽団
Performed by L'Orchestre Symphonique FYSIO

(仏Music Box Records / MBR-221)

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セルジュ・フランクリン(1942〜)が1993年作のフランスのテレビ映画に作曲した2スコアをカップリングにしたCDで、Music Boxレーベルがリリースしているテレビドラマ・スコアのシリーズ「Les Grandes Musiques du Petit Ècran/Great Television Soundtracks」の第8弾。これらのスコアの初リリースで、300枚限定プレス。

「(未公開/TV)LE CHASSEUR DE LA NUIT」は、1993年製作のフランスのテレビ映画。監督は「(未公開)ふたりの女/ブランシュとマリー」(1985)等のジャック・ルナール(1944〜)。出演はミシェル・アムフォー、セシル・ボワ、スタニスラス・キャレ・ドゥ・マルベール、フランソワ・シャトー、ドミニク・ドーリア、マリー・デグランジュ、ジャン・ファジェ、アンリ・フォレスティエ、ジャン=クロード・フリスン、ヴィクトル・ガリヴィエ、カトリーヌ・ユボー、ロシュ・ライボヴィッチ、マドレーヌ・マリー、アリス・ミュリー、アニー・ノエル他。アンリ・プーラの1951年作の小説『Le chasseur de la nuit』を基にジャック・ルナール、ジャック・サンタマリアとパトリック・ズヤンが脚本を執筆。撮影はエリザベート・プルーヴォとロマン・ウィンディング。

高い山にある牧場で暮らす若いカップル、アメリ(ボワ)とセレスタン(キャレ・ドゥ・マルベール)は、互いに深く愛し合っていた。ある日2人は、牧草地に羊たちを連れ出したところで嵐に襲われ、雨風を避けるために岩の間に隠れた。そこでアメリは、魔女だといわれている老女ラ・フーリナス(マリー)と遭遇する。恐怖を感じたアメリはセレスタンに寄りそうが、その時外を横切った“夜の狩人”の黒い影を目にして、その姿が脳裏から離れなくなる……。

セルジュ・フランクリンのスコアは、「Le chasseur de la nuit (Générique début)」が重厚なイントロから静かに荘厳な主題へと展開するメインタイトル。「Grotte de la Fourinasse」は、ヴァイオリン・ソロに幻想的な女声ヴォーカルを加えた静かにジェントルな曲。「La photo de mariage」「Le rocher de l'aigle」は、ジェントルかつドラマティックな曲。「Valse des baisers」は、大らかでジェントルな曲。「La lampe brisée」は、ダークでメランコリックなタッチの曲。「Quand les jours sont courts」は、抑制されたサスペンス調からダークで重厚なタッチへ。「La lettre et la vipère」は、ジェントルでリリカルな主題から不吉なサスペンス音楽へ。「La grange au malheur」「Clair-obscur」は、ダークなサスペンス調から後半ジェントルなタッチへ。「Au-dessus des chaix」は、ジェントルでリリカルなタッチの曲。「La blessure de Célestin」は、ダークなサスペンス音楽。「Un jour la nature (Générique fin)」は、荘厳で大らかなエンドタイトル。

「(未公開/TV)LA FEMME PRISONNIÈRE」は、1993年製作のフランスのテレビ映画(別題名は「L'IMPOSTEUR」)。監督は「眼を閉じて」(1971)「(未公開)悪夢の日曜日/ナイト・シャイニング」(1986)等のジョエル・サントーニ(1943〜2018)。山での追跡劇を描いたフィルム・ノワールで、出演はベルナール・ル・コック、アニエス・ソラル、クリス・カンピオン他。脚本はブリューノ・タルドン。

セルジュ・フランクリンのスコアは、「La femme prisonnière (Générique début)」が、ピアノ、チェレスタ、バス・クラリネット、フルートに木琴を加えた重厚でサスペンスフルなタッチのメインタイトル。「Le mensonge et la peur」「Que s'est-il passé ?」「Au pied de l'escalier」は、ダークなサスペンス音楽。「La bonne idée」「Inès et son miroir」は、メランコリックなタッチの曲。「Dans les journaux」「Le camion qui s'en va」「Sur la civière」は、ダークでドラマティックな曲。「Colère froide」「L'ascenseur de la peur」「Comme un espoir」「Attente chez le notaire」は、不吉なサスペンス音楽。「Comme un torrent」「La fuite du temps」「Un piano rêvé」は、ピアノをフィーチャーしたメランコリックでドラマティックな曲。「L'accident」は、ピアノコンチェルト風のダイナミックでドラマティックなサスペンス音楽。「Comme un adieu (Générique fin)」は、ピアノとフルートをフィーチャーしたメランコリックかつドラマティックなエンドタイトルで、後半ピアノコンチェルト風に盛り上がって締めくくる。

いずれもベテランのセルジュ・フランクリンらしいソリッドなオーケストラル・スコア。
(2023年9月)

Serge Franklin

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