(TV)宇宙探査艦オーヴィル シーズン1 THE ORVILLE - SEASON 1

作曲・指揮:ブルース・ブロートン、ジョエル・マクニーリー、ジョン・デブニー、アンドリュー・コティー
Composed and Conducted by BRUCE BROUGHTON, JOEL McNEELY, JOHN DEBNEY, ANDREW COTTEE

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米La-La Land Records / LLLCD 1493)

 ★TOWER.JPで購入

   ★AMAZON.CO.JPで購入 


2017年製作のアメリカのテレビ・シリーズ(シーズン1は2017年9月10日よりFOXで放映/日本では2018年3月25日よりFOX スポーツ&エンターテインメント・チャンネルで放映)。企画・製作総指揮・主演は「テッド」(2012)の製作・監督・原案・脚本・声の出演(テッド)を手がけ、「荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜」(2014)でも製作・監督・脚本・出演をこなしているセス・マクファーレン(1973〜)。各話の監督はジョン・ファヴロー、ロバート・ダンカン・マクニール、ブラノン・ブラーガ、ジェームズ・L・コンウェイ、ジョナサン・フレイクス、ジョン・カサー、タッカー・ゲイツ、ジェイミー・バビット、ケリー・クローニンが担当。共演はエイドリアンヌ・パリッキ、ペニー・ジョンソン、スコット・グライムズ、ピーター・メイコン、ハルストン・セイジ、J・リー、マーク・ジャクソン他で、各話にゲストでロブ・ロウ、ロバート・ネッパー、リーアム・ニーソン、シャーリーズ・セロン、ケリー・フー、ブライアン・トンプソン他が出演している。各話の脚本はセス・マクファーレン、デヴィッド・A・グッドマン、ブラノン・ブラーガ、アンドレ・ボーマニス、リズ・ヘルデンス、チェリー・チェヴァプラヴァトドゥームロングが担当。撮影はマーヴィン・V・ラッシュ、クレイマー・モーゲンソー、ビング・ソコルスキー。

宇宙探査艦「オーヴィル」の乗組員たちの日常を描くSFコメディだが、番組クリエーターのセス・マクファーレン「(TV)スター・トレック エンタープライズ」(2003〜2005)に機関部員役で出演もしている「スター・トレック」ファンで、「ジェネレーションズ/STAR TREK」(1994)「ファースト・コンタクト/STAR TREK」(1996)の原案・脚本、「(TV)スター・トレック/ヴォイジャー」(1995〜2001)「(TV)スター・トレック エンタープライズ」(2001〜2005)の製作総指揮を担当しているブラノン・ブラーガや、「(TV)新スター・トレック」(1987〜1994)でウィリアム・T・ライカーを演じたジョナサン・フレイクス「(TV)スター・トレック/ヴォイジャー」(1995〜2001)でトム・パリスを演じたロバート・ダンカン・マクニール「(TV)スター・トレック エンタープライズ」で監督を手がけたジェームズ・L・コンウェイ等の「スター・トレック」関係者が本シリーズの監督として参加している。

25世紀の地球が加盟する惑星連合の士官エド・マーサー(マクファーレン)は、1年前に妻の浮気が原因で離婚して以来、その痛手から立ち直れず酒浸りの日々を送っていたが、幸運に恵まれ中型の宇宙探査艦オーヴィルの艦長に抜擢される。親友のゴードン・マロイ(グライムズ)を操舵手に迎え、初任務の航海が始まった。だが、空席の副長ポストに離婚した元妻ケリー・グレイソン(パリッキ)が就任し、困惑するエドだった……。

音楽は「シルバラード」(1985)「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」(1985)「ミリィ/少年は空を飛んだ」(1986)「ロスト・イン・スペース」(1998)等のブルース・ブロートン(1945〜)、「白銀に燃えて」(1993)「ターミナル・ベロシティ」(1994)「ピーター・パン2/ネバーランドの秘密」(2002)「荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜」(2014)等のジョエル・マクニーリー(1959〜)、「カットスロート・アイランド」(1995)「エンド・オブ・デイズ」(1999)「パッション」(2004)「アイアンマン2」(2010)「グレイテスト・ショーマン」(2017)等のジョン・デブニー(1956〜)、「ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜」(2004)のオーケストレーションや「SING/シング」(2016)の編曲を担当したアンドリュー・コティーが各話のスコアを作曲。

「The Orville Main Title」は、ブルース・ブロートン作曲による、いかにもスペースオペラ的にヒロイックで大らかなメインの主題。

第1話「古傷(OLD WOUNDS)」(監督:ジョン・ファヴロー)のスコアもブルース・ブロートン「Shuttle to the Ship」「Kelly Has a Plan / Asking Kelly to Stay」は、メインの主題を織り込んだヒロイックな曲。「She Requested It / Departing for Landing」も、躍動的でヒロイック。「Krill Attack / Shuttle Escape」「Emergency Docking」は、ダイナミックなアクション音楽。

第4話「星が現れるなら(IF THE STARS SHOULD APPEAR)」(監督:ジェームズ・L・コンウェイ)のスコアはジョエル・マクニーリー「The Bio-Ship / Exploring the Hull」「Exploring the Bio-Ship」は、静かなサスペンス調の曲。「Finding Alara / Space Battle」は、ドラマティックなタッチからダイナミックなサスペンスアクション音楽へ。「Dorahl / The Roof Opens」は、ジェントルで大らかな主題からメインの主題へ。

第2話「指揮能力(COMMAND PERFORMANCE)」(監督:ロバート・ダンカン・マクニール)のスコアはジョン・デブニー「Distress Signal Received / Alara Freaks Out / Explosion」は、マーチ調の重厚なサスペンス音楽。「Alara Gets the Cold Shoulder / Approaching Calivon」は、ヒロイックで躍動的。「Extermination Process Continues / Bortus Hatches His Egg」も、重厚なサスペンスアクション音楽。

第3話「ある少女について(ABOUT A GIRL)」(監督:ブラノン・ブラーガ)のスコアはジョエル・マクニーリー「Western Simulation」は、エンニオ・モリコーネ作曲の「続・夕陽のガンマン」の主題風のダイナミックでヒロイックな曲。「Asteroid Destroyed / Relieved of Duty」「Arriving on Moclus」も、ヒロイックなタッチの曲。「Trip to the Mountains」は、抑制されたサスペンス音楽。「Tribunal Adjourned / Epilogue」は、静かにドラマティックな曲。

第5話「プリア(PRIA)」(監督:ジョナサン・フレイクス)のスコアはジョン・デブニー「Rescuing Pria」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽から後半メインの主題へ。「Searching Pria's Room / Dark Matter Storm / Navigating the Storm」「Approaching the Coordinates / Isaac Saves the Crew」も、ダイナミックなサスペンス音楽。「Pria's Theme」は、ドラマティックな主題。

第6話「クリル(KRILL)」(監督:ジョン・カサー)のスコアはジョエル・マクニーリー「Distress Call」「Bomb Found」は、サスペンス音楽。「Krill Attack the Orville」「Intruder Alert / Preparing the Weapon」「Turning on the Lights / New Enemies」は、ビジーでダイナミックなサスペンスアクション音楽。

第7話「多数決社会(MAJORITY RULE)」(監督:タッカー・ゲイツ)のスコアはジョン・デブニー「Lysella Wakes Up / Looks Like Earth / Rescue Mission」は、ジェントルな主題からメイン主題、サスペンス音楽へと展開。「John Gets Arrested / Alara Seems Suspicious」は、シンセサイザーによるサスペンス音楽。「Ed Has a Plan」は、抑制されたサスペンス音楽。「Bringing Lysella Aboard / Casting the Votes / Their World Can Do Better」は、ヒロイックで大らかな主題からダイナミックなサスペンスアクション音楽へ。

第8話「家族旅行(INTO THE FOLD)」(監督:ブラノン・ブラーガ)のスコアはジョエル・マクニーリー「Sucked In」「The Fight」「The Attack」は、ビジーなアクション音楽。「Claire Breaks Out」「Claire Returns to the Wreck」は、静かにジェントルな曲。「Claire Thanks Isaac」は、ヒロイックな曲。

第9話「厄介なフェロモン(CUPID'S DAGGER)」(監督:ジェイミー・バビット)のスコアはジョン・デブニー「Archaeologist Arrives / Claire Visits Yaphit / Claire Kisses Yaphit」は、サスペンス音楽。「Fleets Approach / War Before Peace / Cleared for Duty / Darulio Departs」は、サスペンスアクション音楽から後半ジェントルなタッチへ。

第10話「知られざる恐怖(FIRESTORM)」(監督:ブラノン・ブラーガ)のスコアはジョン・デブニー「Plasma Storm / It Was Late Evening」は、ビジーなアクション音楽。「Alara Blows off Steam / There Was a Clown」「Cannot End Simulation / Back to Normal」は、サスペンスアクション音楽。「Alara Hallucinates / Deserted Ship」は、抑制されたタッチからダイナミックなアクション音楽へ。

第11話「異次元への挑戦(NEW DIMENSIONS)」(監督:ケリー・クローニン)のスコアはアンドリュー・コティー「Damage Report / What Happened to the Plants?」「Krill Ships Approaching」「Engaging Tractor Beam」は、サスペンスアクション音楽。「Within the Anomaly / Time to Reflect / Quantum Bubble Is Deteriorating」は、静かにジェントルなタッチ。「Mission Complete / Commander Lamarr」は、ダイナミックなアクション音楽から後半ヒロイックでジェントルな主題へ。

第12話「狂気の偶像崇拝(MAD IDOLATRY)」(監督:ブラノン・ブラーガ)のスコアはジョエル・マクニーリー「Investigating an Anomaly」は、ダイナミックなアクション音楽。「Emergency Landing」「Spread the Word」は、静かにジェントルな曲。「Searching the Planet」「Walking Through Town」は、サスペンス音楽。「Isaac Steps Up / Civilization Restored」は、静かにヒロイックな曲。

ラストの「The Orville End Titles」は、ブルース・ブロートン作曲のエンドタイトルで、メインの主題のリプライズ。

1980年代から現在にかけてSF/ファンタジー等のジャンルで活躍してきたベテラン作曲家たちによるスペース・アドベンチャー・スコアで、懐かしささえ感じさせる。
(2019年3月)

Bruce Broughton

Joel McNeely

John Debney

Andrew Cottee

Soundtrack Reviewに戻る


Copyright (C) 2019  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.