JAWS/ジョーズ2  JAWS 2

作曲・指揮:ジョン・ウィリアムス
Composed and Conducted by JOHN WILLIAMS

(米Intrada/ Intrada Special Collection Vol.331)

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1978年製作のアメリカ映画。監督は「(TV)刑事コロンボ/毒のある花」(1973)「燃える昆虫軍団」(1975)「ある日どこかで」(1980)「スーパーガール」(1984)「(TV)CSI:マイアミ」(2002〜2003)「(TV)BONES」(2006〜2015)「(TV)HEROES/ヒーローズ」(2006〜2010)「(TV)グレイズ・アナトミー」(2008〜2015)「(TV)FRINGE/フリンジ」(2009〜2013)「(TV)SUPERNATURAL スーパーナチュラル」(2010〜2015)等のジャノー・シュウォーク(1939〜)。出演はロイ・シャイダー、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン、ジョセフ・マスコロ、ジェフリー・クレイマー、コリン・ウィルコックス、アン・デューセンベリー、マーク・グラナー、バリー・コー、スーザン・フレンチ、ゲイリー・スプリンガー、ドナ・ウィルクス、ゲイリー・デュビン、ジョン・デュカキス、G・トーマス・ダンロップ、マーク・ギルピン、キース・ゴードン他。脚本はカール・ゴットリーブとハワード・サックラー。撮影はマイケル・C・バトラー。スティーヴン・スピルバーグが監督して大ヒットした「JAWS/ジョーズ」(1975)の続編。人喰ザメがマサチューセッツ州の小さな町アミティを襲ってから4年が経過した。事件後しばらくは海水浴客が途絶えていたが、最近ではようやく客足も戻り、夏の海開きを前に活気づきはじめていた。アミティのラリー・ヴォーン市長(ハミルトン)は、開発業者のピーターソン(マスコロ)が建設したリゾートホテルのオープン記念式典に、アミティ警察署長マーティン・ブロディ(シャイダー)とその妻エレン(ゲイリー)たちと出席していた。一方、沖でスキンダイビングをしていた2人の男が行方不明になり、無人のモーターボートが発見される。報告を受けたブロディは、かつての体験を思い出して不安に襲われる。ある日、サメらしいものを見張塔から発見したブロディは、全員を海中から退避させるべく拳銃を乱射するが、それはただの魚の群れだった。海水浴客を不安に陥れたブロディは、市長から解任を言い渡されるが……。当初は「カリフォルニア・ドリーミング」(1978)「プランサー」(1989)等のジョン・D・ハンコック監督が起用されて撮影を開始したが、スタジオ側は彼が撮影したシーンの暗いトーンに不満を感じていた。また、MCA会長のシド・シャインバーグが、彼の妻であるロレイン・ゲイリーの出番を増やすように指示したが、プロデューサーのリチャード・D・ザナックはこれを拒否し、ハンコック監督の妻で脚本家のドロシー・トリスタンが提出した脚本の改訂稿ではゲイリーの出番が増えていなかったため、ハンコック監督とトリスタンはいずれも降ろされて、ジャノー・シュウォーク が後任の監督に起用された。

音楽は1作目「JAWS/ジョーズ」のスコアでアカデミー賞の作曲賞を受賞したジョン・ウィリアムス(1932〜)。このスコアは公開当時に米MCAレーベルより14曲/約41分収録のサントラ盤が出ていたが、この米IntradaレーベルのCDは2枚組となっており、1枚目にコンプリート・スコア(29曲/約60分)、2枚目に過去のサントラ盤と同じ内容(リマスター版)を収録。1枚目の冒頭「Jaws 2 - Main Title」は、ダークで重厚かつ不吉なタッチのメインタイトルで、後半は1作目の(有名な)サメの主題によるサスペンス音楽。「The Shark Prowls」「The Water Kite」「Brody's Thoughts / The Charred Body」は、サメの主題によるサスペンス。「Sailing」は、明るく快活な主題で、この主題は「The Open Sea (Film Version)」や、エンドクレジットでも登場する。「The Water Skier / Fire on Board」「Boats in Danger」「Eddie's Death」「Sinking the Catamaran」「The Big Bite」「The Big Jolt (Extended Version)」は、サメの主題を含むダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Catching the Cable」は、ダークで抑制されたタッチからダイナミックなサスペンス音楽へ展開。「The Menu (Film Version)」は、ややおどけったタッチの軽快な曲。「Brody Misunderstood (Film Version)」は、メランコリックなタッチの曲。「The Photo」「Disabled Party」は、抑制されたサスペンス音楽。「More Boating」は、明るくヒロイックな曲。「Ballet for Divers」は、ジェントルなイントロから不吉なタッチ、ダイナミックなアクション音楽へと展開。「Rescue Party」「Toward Cable Junction / More Teeth」は、静かに荘厳なタッチの曲で、後者は最後にショック音楽が入る。「Munching the Helicopter」は、パワフルなブラスによるイントロからサメの主題を含むダイナミックなサスペンスアクション音楽へ。「Sean's Rescue」は、ドラマティックなサスペンス音楽で、最後はジェントルに締めくくる。「End Title / End Credits」 は、ジェントルで荘厳な主題からヒロイックなファンファーレで締めくくるエンドタイトル、そして明るく快活な主題によるエンドクレジットと続く。最後にエクストラとしてメインタイトル等の代替テイク5曲を収録。1作目よりサメの襲撃シーンが多いため、激しいアクション音楽が連続するスコアとなっている。限定プレス。
(2016年2月)

John Williams

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