(未公開)ジャスティンと勇気の騎士の物語  JUSTIN AND THE KNIGHTS OF VALOUR

作曲:アイラン・エシュケリ
Composed by ILAN ESHKERI

指揮:アンディ・ブラウン
Conducted by ANDY BROWN

演奏:ロンドン・メトロポリタン管弦楽団
Performed by the London Metropolitan Orchestra

(英Sony Classical / 88883760222)

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2013年製作のスペインのアニメーション映画。監督はマニュエル・シシリア。声の出演はフレディ・ハイモア、アントニオ・バンデラス、ジェームズ・コスモ、チャールズ・ダンス、タムシン・エガートン、ルパート・エヴェレット、バリー・ハンフリーズ、アルフレッド・モリーナ、マーク・ストロング、デヴィッド・ウォーリアムズ、ジュリー・ウォルターズ、オリヴィア・ウィリアムス、シアーシャ・ローナン、マイケル・カルキン他。脚本はマシュー・ジェイコブスとマニュエル・シシリア。撮影はハビエル・フェルナンデス。若きジャスティン(ハイモア)は、騎士が追放され役人たちが支配する王国で、祖父のような勇気ある騎士になることを夢見ていた。しかし、女王(ウィリアムス)の側近を務めるジャスティンの父レジナルド(モリーナ)は、彼が自分と同じように弁護士になることを望んでいた。ジャスティンは祖母(ウォルターズ)と恋人のララ(エガートン)に別れを告げ、騎士になるための旅に出る。その過程で、ジャスティンは美しいが気性の荒いタリア(ローナン)、魔法使いのメルキアデス(ウォーリアムズ)、ハンサムなクロレックス卿(バンデラス)と巡り会い、3人の僧侶たち、ブラッシャー(コスモ)、レガンティアー(ダンス)、ブラウリオ(ハンフリーズ)から騎士になるための教えを受ける。かつての騎士ヘラクリオ卿(ストロング)と、ソータ(エヴェレット)の率いる軍隊が王国を襲撃すると知ったジャスティンは、騎士として彼らに立ち向かう決意をする……。アントニオ・バンデラスがプロデューサーとしても参加している。海外の映画マーケットとかに行くと、この作品のようなそれなりに有名なキャストが声を演じているインディペンデント系のアニメーション映画が多数製作されていることがわかるが、はたして製作費を回収できているのだろうかといつも疑問に感じる。

音楽は最近担当作品の多いアイラン・エシュケリが作曲。「Justin」は、大らかでジェントルなイントロダクション。「The Quest Begins」は、静かにジェントルなタッチからストイックで躍動的な主題へと展開。「Lara & Justin」は、優雅なワルツ。「Sota's Prison Break」は、ややコミカルなタッチのサスペンス音楽。「Talia & Melquiades」は、静かなサスペンス音楽。「Justin's Journey」は、明るくヒロイックな曲。「The Kinight's Game」は、牧歌的なタッチの曲。「Training Begins and Heraclio's Army」「Training Ends」は、ヒロイックで躍動的な曲。「Sir Clorex」は、トム・ブラウズのヴァイオリン・ソロをフィーチャーしたタンゴ風のダイナミックな曲。「The Hall of Heroes」は、コーラス入りの荘厳でヒロイックな主題から後半ダークなタッチへ展開。「Heraclio's Army Trains」「The Battle」は、ダークで躍動的な曲。「Gustav (Enter the Dragon)」は、ダイナミックなアクション音楽から後半ヒロイックな主題へ。「Lara's Party」は、ビッグバンドジャズから後半躍動的なサスペンス音楽へ。「Lara & Clorex」は、ヴァイオリン・ソロをフィーチャーしたコミカルかつメランコリックな主題。「Sat Nav」は、ややコミカルなサスペンス音楽。「Justin Vs Heraclio」は、ダイナミックなアクション音楽から、最後はヒロイックに盛り上がる。「Justin Knighted」は、ファンファーレからヒロイックなマーチへと展開。「Heroes (Film Mix)」は、レベッカ・ファーガソンによるロックの挿入歌。「Kung Fu (Medieval Mix)」「At the Dance」は、ブロークン・イーグル・バンドによる中世楽器の舞踏音楽。ライトモチーフの手法による明快なオーケストラス・スコア。
(2014年1月)

Ilan Eshkeri

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