天国から来たチャンピオン  HEAVEN CAN WAIT
(未公開)月を追いかけて RACING WITH THE MOON

作曲・指揮:デイヴ・グルーシン
Composed and Conducted by DAVE GRUSIN

(米Kritzerland / KR20027-1)

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ジャズ・ミュージシャンで「コンドル」(1975)「レーサー」(1969)「名探偵登場」(1976)「黄昏」(1981)「ミラグロ/奇跡の地」(1988)「ザ・ファーム/法律事務所」(1993)等の映画音楽を手がけているデイヴ・グルーシン(1934〜)のスコア2作品をカップリングにしたCD。

「天国から来たチャンピオン(HEAVEN CAN WAIT)」は、1978年製作のアメリカ映画。製作・監督・主演は「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」(1967)「バンクジャック」(1971)「パララックス・ビュー」(1974)「シャンプー」(1975)等に出演し「レッズ」(1981)「ディック・トレイシー」(1990)「ブルワース」(1998)等の監督・主演作があるウォーレン・ベイティ「卒業」(1967)「キャッチ22」(1970)「イルカの日」(1973)「誘う女」(1995)等の脚本を手がけているバック・ヘンリー。共演はジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン、チャールズ・グローディン、ダイアン・キャノン、バック・ヘンリー、ヴィンセント・ガーディニア、ジョセフ・マハー、ハミルトン・キャンプ、アーサー・マレット、ステファニー・ファラシー、ジャニー・リネロ、ドルフ・スウィート、R・G・アームストロング他。脚本はエレイン・メイとウォーレン・ベイティ。撮影はウィリアム・A・フレイカー。ロサンゼルス・ラムズのクウォーター・バック、ジョー・ペンドルトン(ベイティ)は交通事故に遭い、気がつくと雲の中で天使(ヘンリー)に付き添われて天国へと向かっていた。ところが天使長ジョーダン(メイスン)が調べたところ、ジョーにはまだ50年も寿命が残っていたので、即刻地上に戻されたが彼の身体は既に火葬された後だった。ジョーとジョーダンは、ジョーの魂の新しい住処を物色しはじめ、レオの邸を訪れる。レオは間もなく妻のジュリア(キャノン)とその情夫でレオの秘書のトニー(グローディン)の2人に殺される運命にあった……。1941年に製作された「幽霊紐育を歩く(HERE COMES MR.JORDAN)」(監督:アレクサンダー・ホール/出演:ロバート・モンゴメリー、クロード・レインズ、イヴリン・キース他)のリメイク。1978年度アカデミー賞の作品賞、主演男優賞(ウォーレン・ベイティ)、助演男優賞(ジャック・ウォーデン)、助演女優賞(ダイアン・キャノン)、監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞にノミネートされ、同賞の美術監督・装置賞を受賞しているほか、同年のゴールデン・グローブの作品賞(コメディ/ミュージカル)、男優賞(コメディ/ミュージカル)、助演女優賞(ダイアン・キャノン)を受賞している。

デイヴ・グルーシンのスコアは「Heaven Walk」がサックスのソロによる快活でキャッチーなメインの主題で、都会的で軽妙なタッチがグルーシンらしく、彼のスコアの中でも最も親しみやすい主題のひとつだろう。「Walk to House」「Betty's Entrance / Decision to Farnsworth」「Meeting of the Bored」「Garden Walk」等、スコア全体がこの主題のバリエーションで構成されている。「At the Drive-In」は、ピアノとストリングスによるロマンティックな主題。「New Goodbye / Last Walk / Last Walk Extension」は、ロマンティックな主題からメインの主題へと展開。「Max」は、ややメランコリックなタッチの曲。「End Theme」は、メインの主題とロマンティックな主題によるエンドタイトル。最後にボーナストラックとして未使用テイクや代替テイク等7曲を収録。

「(未公開)月を追いかけて(RACING WITH THE MOON)」は、1984製作のアメリカ映画(日本では劇場未公開でビデオ発売済)。監督は「さよならコロンバス」(1969)「キャッチ22」(1970)「シーラ号の謎」(1973)「ウエストワールド」(1973)「ドラキュラ都へ行く」(1979)等に出演し「シティヒート」(1984)「マネー・ピット」(1986)「花嫁はエイリアン」(1988)「恋する人魚たち」(1990)「くちづけはタンゴの後で」(1996)等の監督作があるリチャード・ベンジャミン。出演はショーン・ペン、エリザベス・マクガヴァーン、ニコラス・ケイジ、ジョン・カーレン、ルターニャ・アルダ、マックス・ショウォルター、クリスピン・グローヴァー、バーバラ・ハワード、ボブ・マーロフ、ドニミク・ナーディニ、ジョン・ブランドン、イヴ・ブレント、スザンヌ・アドキンソン、ショーン・シェップス、マイケル・マドセン他。脚本はスティーヴン・クローヴス、撮影はジョン・ベイリー。第二次大戦中、1942年のカリフォルニア。17歳のヘンリー・ナッシュ(ペン)と親友のニッキー(ケイジ)は海軍に志願し、招集されるのを待っていた。ヘンリーはキャディー・ウィンガー(マクガヴァーン)に一目惚れし、彼女の後をつけて丘の上の豪邸に住む彼女が裕福な令嬢と考えるが、実際には彼女はメイドの娘だった。一方、ニッキーはガールフレンドのサリー(アドキンソン)を妊娠させてしまい、中絶のための金が必要になる……。

デイヴ・グルーシンのスコアは「Main Title Boogie」が、ジェントルで瑞々しいイントロからアップビートな主題へと展開するメインタイトル。「Moon Boogie」は、ビッグバンドによるダンスミュージック。「Movie Madness」「Library」「Tree House / Age of Innocence」「Taking the Plunge」「Funereal Theme」「Secret Place」「Road Play」「Reconciliation」等は、ジェントルなタッチの曲。「Says My Heart」「Mendocino Station」「My Ideal」「Sing, Sing, Sing (With a Swing)」等は、ビッグバンド・ジャズ。「Montage Finish / Reconciliation」は、ジェントルなタッチのジャズ。「Moon Boogie / End Credits」は、ビッグバンド・ジャズからジェントルな主題によるエンドクレジットへ展開。最後にボーナストラックとしてソース音楽3曲を収録。ジャズの部分のアレンジと指揮の一部をビリー・メイが担当。

これらのスコアの初リリースで、1000枚限定プレス。
(2013年12月)

Dave Grusin

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