アイアンマン3  IRON MAN 3

作曲・指揮:ブライアン・タイラー
Composed and Conducted by BRIAN TYLER

演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the London Philharmonic Orchestra

(米Hollywood Records / D001808802)

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2013年製作のアメリカ=中国合作映画。監督は「リーサル・ウェポン」(1987)「ラスト・ボーイスカウト」(1991)「ラスト・アクション・ヒーロー」(1993)「ロング・キス・グッドナイト」(1996)等の脚本や「キスキス,バンバン」(2005)の監督を手がけてるシェーン・ブラック。出演はロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、ガイ・ピアース、レベッカ・ホール、ジョン・ファヴロー、ベン・キングズレー、ジェームズ・バッジ・デール、ステファニー・ショスタク、ポール・ベタニー、ウィリアム・サドラー、デイル・ディッキー、タイ・シンプキンス、ミゲル・ファーラー、ジョーン・リヴァーズ、スタン・リー、マーク・ラファロ他。脚本はドリュー・ピアースとシェーン・ブラック。撮影はジョン・トール。人類滅亡の危機をかろうじて回避した“アベンジャーズ”の戦いから1年。合衆国政府は、未曾有の危機に際してヒーローという“個人”の力に頼ることを危惧していた。一方、億万長者にして天才発明家のトニー・スターク(ダウニー・Jr)は、悪夢にうなされながらまだ見ぬ敵の影に脅え、何かに憑かれたかのように新型アイアンマンスーツを次々と開発する。そんなある日、心身ともに極限まで追いつめられたトニーは、正体不明の敵“マンダリン”(キングズレー)による襲撃を受け、これまで彼を守ってきた世界から放り出されてしまう。全てを失った彼だったが、大切な者たちを守りたいという強い信念から、トニー・スターク=アイアンマンは最後にして最大の戦いに挑むことを決意する……。

前作「アイアンマン」(2008)の音楽はラミン・ジャヴァディ「アイアンマン2」(2010)ジョン・デブニーが担当しているが、今回のパート3は、今やアクションスコアの職人となった感のあるブライアン・タイラーが作曲。「Iron Man 3」は、重厚かつパワフルなメインタイトルで、タイラーらしいストイックなタッチが秀逸。このメインの主題は「Attack on 10880 Malibu Point」「New Beginnings」「Stark」「Hot Pepper」等でも登場。「War Machine」「Misfire」「Culmination」は、サスペンス音楽。「Isolation」「Extremis」「The Mechanic」「Another Lesson from The Mandarin」は、静かにストイックなタッチの曲。「Dive Bombers」「Leverage」「The Mandarin」は、重厚でダイナミックなサスペンス音楽。「Heat and Iron」「Return」は、ビジーなアクション音楽。「Dr. Wu」は、静かに荘厳な曲。「Battle Finale」は、メインの主題を織り込んだパワフルなアクション音楽。「Can You Dig It (Iron Man 3 Main Titles)」は、メインの主題のアップビートなロック・バージョンだが、このアレンジより冒頭のストレートフォワードな曲のほうが“燃え”度は高い。
(2013年7月)

Brian Tyler

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