黄金の指 HARRY IN YOUR POCKET

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(スペインQuartet Records / QRSCE033)

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1973年製作のアメリカ映画。製作・監督は「(TV)スパイ大作戦」(1966〜1973)「(TV)マニックス特捜網」(1967〜1975)「(TV)刑事ブロンク」(1975〜1976)等のTVシリーズの製作総指揮や「キラー・ビー」(1976)等の監督・製作を手がけたブルース・ゲラー。出演はジェームズ・コバーン、マイケル・サラザン、トリッシュ・ヴァン・ディヴァー、ウォルター・ピジョン、マイケル・C・グウィン、トニー・ジョルジョ、マイケル・スターンズ、スーザン・ミューレン、デュアン・ベネット、スタンリー・ボルト、バリー・グリムショー、ウェズリー・ウールマン、ロバート・アントリム、ドロシー・アントリム、ジャック・ミッチェル他。脚本はジェームズ・デヴィッド・ブキャナンとロナルド・オースティン。撮影はフレッド・J・コーネカンプ。4人チームのスリが巧妙に戦果を上げるさまを描く犯罪映画。一流のスリが“サクラ”を募集していることを知ったスリの青年レイ(サラザン)と恋人のサンディ(ディヴァー)は、“黄金の指”の持ち主ハリー(コバーン)と、かつてスリの名人だったが今はコカイン中毒に悩む老紳士ケイシー(ピジョン)とに会い、彼らのチームに加わることになる。彼らは、サンディのセクシーな肢体に気をとられた“ホシ”(被害者)にハリーが接触して財布を掏り、10秒以内に“サクラ”のレイにブツを手渡して、レイはそれをケイシーへとリレーする、という連携プレーで成果を上げていくが……。

音楽は、ブルース・ゲラー製作の「(TV)スパイ大作戦」「(TV)マニックス特捜網」のスコアも手がけたラロ・シフリンが作曲しており、これは彼が「燃えよドラゴン」(1973)「ダーティハリー2」(1973)「突破口!」(1973)といった傑作を手がけていた時期のスコア。「Prelude」「Day by Day by Day」「Everything Gone」は、ピアノとストリングスによるメランコリックでジェントルな主題。「Penthouse Source」「Fashion Shop」「Restaurant Source」「Restaurant Source 2」等は、ライトなタッチのジャズ・ソース曲。「A Secret Shared」は、ピアノとストリングスによるジェントルでリリカルな曲。「Not Retail」は、ストイックでドラマティックなタッチ。「Telseness in the Air」「Let's Fix That」「Dresser Top」等は、サスペンス音楽。「C.A.C」「Ferryboat Sequence」「Sandy Looks for Ray」は、ジェントルなタッチ。「Training Sequence」「Passengers」「I'll Make it Someday / Intersection」「Not a Bad Move」は、シフリンらしいクールでスリリングなジャズ。「Harry Never Holds」「Aimless Walk」「Empty Room」は、メランコリックなタッチ。「Piano Lounge」「Unobstructed」は、ジェントルなピアノ・ジャズ。「Welcome to Victoria」は、ダイナミックでドラマティックなサスペンス音楽。「Loud Radio」「The Horseshow」は、ビッグバンドジャズのソース曲。「The Wallet」「Handcuffed」は、シフリンらしいクールなサスペンス音楽で、前者の後半はオーケストラによりドラマティックに盛り上がる。「End Credits」は、ピアノとストリングスによるメランコリックでジェントルなエンドクレジット。「Day by Day by Day (vocal version)」は、ジョッシュ・アダムスのヴォーカルによる主題歌(作詞は監督のブルース・ゲラー)。全篇がジャズ・ベースで展開するシフリンらしい快調なスコア。このスコアの初CD化(オリジナルテープは紛失しており、シフリン自身が個人的に保存していたコンプリート・スコアのテープを使用)で、1000枚限定プレス。
(2011年10月)

Lalo Schifrin

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