クリフ・アイデルマン
 Cliff Eidelman

Date of Birth: 1964/12/5
Place of Birth: Los Angeles, California, USA
Mini Biography:
Eidelman composed his first film score for the film "Magdalene" when he was only 22. After a couple of other smaller movies, he finally burst emerged into the film scoring scene in 1991 with his score for the 6th Star Trek movie "The Undiscovered Country". For this film, he was at first asked by the director, Nicholas Meyer, to adapt Holst's "The Planets" into the score, but the studio couldn't get the license fee for "The Plantes" and so Eidelman could compose his original score, just as he wished. He has also conducted the Royal Scottish National Orchestra to re-record classic film scores for Varese Sarabande label.

 

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(未公開)アメリカン・ラプソディ  AN AMERICAN RHAPSODY

作曲・指揮:クリフ・アイデルマン
Composed and Conducted by CLIFF EIDELMAN

(米Milan / 73138-35955-2)

cover
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2001年製作の実話に基づくシリアス・ドラマ。監督・脚本はハンガリー出身のエヴァ・ガルドス。出演はナスターシャ・キンスキー、スカーレット・ヨハンソン、トニー・ゴールドウィン、メイ・ホイットマン、アグネス・バンファルヴィ、ゾルタン・セレス、ズーザ・チンコーシ、バラズ・ガルコ、ラリサ・オレイニク、リサ・ジェーン・パースキー、コリーン・キャンプ、エミー・ロッサム、ケリー・エンドレス=バンラキ他。撮影はエレマー・ラガリー。製作にアメリカの女優コリーン・キャンプ(出演もしている)と、かつてのカロルコの経営者アンドリュー・ヴァイナが参加している。1950年、独立への動乱の渦中にあるハンガリーから希望の地、アメリカへと脱出することにしたマルギット(キンスキー)とピーター(ゴールドウィン)は、幼い娘スザンヌを一緒に連れて行くのはあまりにも危険と考え、祖国に残して行く。ハンガリーの農村に暮らす夫婦によって平和に育てられたスザンヌは、6歳になった時にアメリカに住む実の両親の元へと渡り、自らの意志に反してそこで暮らすことになる。10年後、16歳になったスザンヌ(ヨハンソン)はハンガリーへと戻り、育ての親に再会する……。

音楽を担当したのはアメリカの若手実力派クリフ・アイデルマン。ここでは、映画の内容にふさわしく極めて抑制された深みのあるスコアを提供している。「Main Title (The Iron Fist)」は動乱のハンガリーを描写した、厳しくストイックなタッチのメインタイトル。「A Heartfelt Goodbye」は両親と娘の別れを描いた悲痛な主題。「The Escape」は主人公たちの逃亡のシーンのドラマティックな音楽。「Eyes Set Toward America」は希望に満ちたアメリカを表現したジェントルなタッチ。「Vienna」はピアノによる静かで美しい音楽。「Suzanne Arrives in America」はスザンヌがアメリカへと渡るシーンの情感豊かなスコア。「There Was an Iron Fist」「Where I Belong」等は力強くストイックな音楽。エンディングの「An American Rhapsody」もトラジックでパワフル。全体に暗く悲痛なトーンを貫いており、アメリカの若手作曲家というよりヨーロッパのベテラン作曲家が書いたスコアのような印象がある。

クリフ・アイデルマンは22歳の若さで最初の映画音楽を手がけた作曲家だが、初期の「生きるために」(1989)は、とても新人とは思えない力強いシンフォニック・スコアで非常に感心したものである。その後も「スター・トレックY/未知の世界」(1991)「コロンブス」(1992)等にスケールの大きいドラマティック・スコアを提供している。

クリフ・アイデルマンが手がけたその他の作品には、「マグダレーナ/『きよしこの夜』誕生秘話(Magdalene)」(1988)「蒼い牙(To Die for)」(1989)「(未公開)デッド・マン・アウト(Dead Man Out)」(1989)「(未公開/TV)Jacob Have I Loved」(1989)「(未公開)Animal Behavior」(1989)「(未公開/TV)The Final Days」(1989)「生きるために(Triumph of the Spirit)」(1989)「(未公開/TV)Judgment」(1990)「クレイジー・ピープル(Crazy People)」(1990)「(未公開)Delirious」(1991)「スター・トレックY/未知の世界(Star Trek VI: The Undiscovered Country)」(1991)「コロンブス(Christopher Columbus: The Discovery)」(1992)「(未公開)奇跡を呼ぶ男(Leap of Faith)」(1992)「忘れられない人(Untamed Heart)」(1993)「(未公開)スーパーヒーロー/メテオマン(The Meteor Man)」(1993)「(未公開)パパとマチルダ(A Simple Twist of Fate)」(1994)「マイ・ガール2(My Girl 2)」(1994)「Dearフレンズ(Now and Then)」(1995)「(未公開)美容師と野獣(The Beautician and the Beast)」(1996)「(TV)スリーウイメン/この壁が話せたら(If These Walls Could Talk)」(1996)「(未公開)ダブル・ガントレット(Montana)」(1997)「フリー・ウィリー3(Free Willy 3: The Rescue)」(1997)「母の眠り(One True Thin)」(1998)「(未公開)ウィットネス・プロテクション 証人保護(Witness Protection)」(2000)「(未公開)Harrison's Flowers」(2000)等がある。
(2001年10月)

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